ジスロマックはクラミジア治療に高い効果を発揮する

多様なカプセルと葉

梅毒治療に用いられる薬には他にもあり、ジスロマックもよく使われています。この薬の有効成分はアジスロマイシン(アジスロマイシン水和物)であり、マクロライド系の抗生物質です。ジスロマックは、細菌のタンパク合成を阻害することで、細菌が発育するのを防ぎ症状を落ち着かせます。梅毒トレポネーマが体内に入り込んだ後で、タンパク質を合成してその働きを拡大しようと試みます。ジスロマックの働きでタンパク質の合成がブロックされるようになると、梅毒トレポネーマの働きが弱まっていきます。

また、服用後に胃酸の影響を受けにくいことも特徴の一つです。薬によっては服用後に胃酸によって溶かされてしまって、薬の持つ有効成分を十分発揮できないことがあります。ジスロマックは、胃酸にも強いので患部に届いてしっかりと菌に働きかけてくれます。ジスロマックは梅毒だけでなく、感染者も多いクラミジアやマイコプラズマ、レジオネラといった菌に対しても効果を発揮してくれと言われていますので、他の病気での治療薬として処方されることもあります。クラミジアはとりわけ感染者数も多い感染症のため注目されています。

さらに、歯周病に効果が期待できる薬でもあります。歯周病も梅毒と同じく感染症の一種ですが、効果のある治療薬は今のところ見つかっていません。しかし、菌の働きを抑えるのに、ジスロマックが用いられることもあるようです。

ジスロマックはマクロライド系の中でも比較的新しいタイプの抗生物質です。インフルエンザ菌に対しても働きかけてくれるのですが、従来品よりも抗菌活性が改善されているのが特徴の一つです。

また、他の抗生物質と異なる点は、薬の服用回数が1日1回で済むことです。一般的な抗生物質は朝昼夜の1日3回服用するのが一般的です。

しかし、服用回数が増えてしまうと飲み忘れも起こりやすくなってしまいます。その点、ジスロマックは1日1回服用すれば効果を発揮してくれるので、飲み忘れることもほとんどなくなります。しかも、薬の服用期間も3日間と短めです。抗生物質はそれよりも長い期間服用を進められるケースが多いので、薬を飲むことを忘れがちな人には適した抗生物質かもしれません。

ほかにも、ジスロマックは副作用の少なさも期待できる点です。アレルギーを引き起こすリスクが少ないので、アレルギー体質の人でも飲みやすいと言われています。また、他の薬と併用してジスロマックを服用する場合も、飲み合わせによる副作用が起こるリスクが少ないので安心して服用できるでしょう。